タロットカウンセリング"HILFE"(ヒルフェ) | 日記 | 閲覧注意(？)その10③

「ーーいくね」

Aさんの周囲を旋回する、その女の子は今度は何度もそう言ってきたそうです
極限状態のAさんは『いいよ』と回答してしまったそうです

すると、その女の子はニコッと笑い部屋から出て行き、金縛りも解けたそうです

ここまで話を聞き、やっと僕は口を開けました

僕「その女の子、目が大きくて、ショートカットで、赤い着物着てたでしょ？」

Aさんは青ざめて驚いてました

A「何でわかったんですか！？」

僕「話を聞いてる途中から、何故かその時の情景が僕の頭の中で、衣擦れの音も聞こえるレベルで鮮明に再生されたからです」

更に続けて

僕「まずその女の子が部屋に入る前に聞いてきた
『ーーいい？』は『入ってもいい？』です。

そして、その女の子が最後に言った
『ーーいくね』は


『あなたの大事なもの、持っていくね」

です」

Aさん悲鳴をあげて大パニック

A「大事なものって何ですか！？あたし大丈夫なんですか！？」

僕「大丈夫ですよ。もう何も起こりません。
もう持っていかれた後なんで何も取られませんよ」

A「もう持っていかれたって、、あたし一体何を持って行かれたんですか！？」

僕「前にウチに来てくれた時にお買い上げ頂いたパワーストーンブレスレット、どうされました？」

Aさん、更に顔が青ざめ、大パニック

Aさんは前回ご来店の際に、ウチで販売しているパワーストーンブレスレットをお買い上げになられました

御守り代わりに常に身につけて、寝る時は枕元に置いているスマホの上に載せる形にしていたそうで、その事件の際もそうやって枕元に置いていたそうです

そしてこの瞬間、僕が言うまで失くした事に気付いていなかったそうです

僕「身代わりになってくれたんですね」

Aさんはその日、自身の全体運の占いを希望されましたが特に心配はなさげでした。

身代わりになってくれたブレスレットの代わりに新たに別のブレスレットもお買い上げになり、退店されました

現在も何事もなく過ごされているそうです

話を聞いてる時
何故僕はその時の情景や女の子の真意が解ったのかは謎ですが、、
恐らく無意識にキャッチしてしまったんでしょう

「大事なもの、持っていくね」
ブレスレットが無ければ何を持っていかれていたのかはAさん自身も僕もあまり考えたくはありませんでした